#2 竹内優真×泉谷達也

淡路島ウォリアーズOB対談#2 竹内優真×泉谷達也

Release date 2024.8.28
  • 淡路島ウォリアーズOB対談
  • 写真:(左)竹内優真(右)泉谷達也
同じ投手として活躍した二人は、プレーでも切磋琢磨し、プライベートでも一緒に過ごした仲。
それぞれの志を胸に、他リーグへ移籍してプレーする今、どんな野球生活を送っているのか。
北の大地と南の島にいる二人の思いを形にしました。

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久々の再会

二人:おー!!久しぶりー!うわー!めっちゃ久々―!
(しばらく二人は盛り上がり続けて… 筆者が話しかける)

泉谷:すみません(汗)久々に竹内さんと話してテンションが上がって、スターを取った時のような無敵状態になっていました(笑)

竹内:全く話していなかったんですよ!本当に久々です。いつぶりだろ!

泉谷:そうそう。柳川さん(現:当球団捕手)の結婚式が去年11月にあって、ウォリアーズのみんなで祝おう!という話になりました。僕が在籍時は球団のSNSを担当していたし、動画編集などは得意な方だったので、選手のメッセージを集めてムービーにしました。柳川さんの登場曲「WE ARE」にのせて。それ以来?

竹内:あとはお互い来年のチームどこに行くか、みたいな話もしたなー確か。

泉谷:久々に聞きましたね!竹内さんの声!やっぱ変わってないです。なんも変わってへん!

竹内:元気そうで何より。

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二人の出会い

泉谷:雨の日に、寮に隣接している体育館で練習をしているんですが、そこで初めて会いました。広い体育館が寮から繋がっているので、雨の日でもめちゃくちゃ練習できるんですよ。そこが初めての出会いかな、確か。

竹内:いや、違うよ!その前に、自分の大学の同期のやつが、泉谷と自主トレをしていたんです。たまたま。

泉谷:その方に「僕淡路島ウォリアーズに入るんです」と伝えたら、知っている選手がいると言われて、それが竹内さんでした。「めちゃいいやつやし、真面目やし、仲良くなれると思うで」と言われ、連絡を取ってもらったんです。

竹内:そうです、そこで入団前に先に話したんです。本当に偶然でした。

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仲がいいんですね、お二人

泉谷:竹内さんとは別の寮だったんです。僕が2階寮、竹内さんが学校寮。
 
竹内:ちょいちょいwiiやりに来てたよな!小谷が買ったんですよ。
 
泉谷:そう、あれめっちゃおもしろくて!学校寮の人がやっていておもしろそうだったので2階寮でも買ったんですよ。空き時間にパワプロ内で「淡路島ウォリアーズ」を作っていました(笑)しかもめちゃくちゃ強くなりすぎてしまって(汗)
 
竹内:僕もやりたかったので、パワプロのソフトを学校寮に持ってきてもらったり、別の寮の他のみんなも遊びに来たりして、本当に仲良しでした!
 
泉谷:僕、2回くらい竹内さんの寮に泊まってますもん!!布団わざわざ持ってきて!そのくらい楽しかったんですよね~。

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竹内優真
Baseball Life
竹内:僕は開幕投手を務めました。藤本(現:くふうハヤテ)と僕が主に先発を担当していました。投手陣が少なかったので、仲良かったです。

泉谷:団結力もありましたね。あとは、出場機会に恵まれたというのはとても大きかったです。

竹内:前年にいた沖縄の球団が、試合ができない状況にあったので、実は1年間実践のゲームで投げていなかったんです。なのでたくさん投げられたことは本当に有難すぎました。監督が赤堀さん(前監督)というのもかなり大きかった。同じ投手で、僕たちからしたらレジェンドです!そんな方のもとで投げられたのはめちゃくちゃ貴重な経験でした。

泉谷:監督の方針として、勝つこともそうなんですが、みんなに経験を積んでほしいということもあり、全員投げさせてもらえたというのはとても有難かったです。僕は実は大学から野球を始めたんです。独立リーグはダメ元で受けました。大学で成績を残したわけでもないので、受からせてもらったところでやろうと思ったのがこの球団でした。大学の時もリーグ戦にももちろん出ていませんし、主にデータ班だったんです。球場のスタンドにいる毎日だったので、中で試合を観ることが少なかった。成績を残したわけではないですが、淡路島ウォリアーズで内側からいろんな視点で見られたのがよかった。

竹内:沖縄から来たばっかりの時は全く感覚とかがなくて、でもあれだけ投げさせてもらえたので、走者が出ても落ち着いて投げられる。赤堀さんから教えてもらったピッチング論は今も生きています。すごい人たちのもとで野球ができているなって実感します。

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他リーグに移籍

泉谷:いろんなところで野球を経験したい、という思いから移籍を決めました。淡路島ウォリアーズで野球をすることもとても充実していたんですが、僕は大学からしか野球をしていないので人より経験が少ない。なので、いろんなリーグを経験したい、もっとチャレンジしたい、と思いました。

竹内:自分は、沖縄で一緒に野球をやっていた先輩が大分球団にいるんですが、その先輩に、成長した姿を見せたい、という思いが強かったので九州に行きました。淡路島で試合数を重ねさせてもらえたおかげで、先輩にも投げている姿を見せることができました。

泉谷:今は北海道にいます。夏暑い日でも30度くらいな感じで、今は21度くらい。(夜9時くらい)クーラーがいらないです。暑い日も、風が涼しくて快適。湿度も低いです。

竹内:僕は宮崎にいます。日射しがとっても強くて、めっちゃ日焼けしました!めちゃくちゃ痛くて、でももう日焼けに慣れて痛くない肌になりました!

泉谷:すごい対照的!北と南ですもんね!

竹内:確かにな~

泉谷:今人生で一番楽な夏を過ごしていますね(笑)

竹内:うらやましい~!

泉谷:でも雪はすごいですよ!3月もまだ積もっていて、開幕も5月なんです。5月でも肌寒かったりしますよ。ほんまにすごいっすよ。

竹内:宮崎はキャンプ地なので、2月も暖かく、体も動かしやすいです。自宅の近くがオリックスのキャンプ地で、めちゃくちゃ盛り上がっていました。

泉谷:オリックスといえば関西ですが、僕は大阪出身で、北海道では関西人マックスキャラで暮らしています!関西で絶対言わへん「まいど!」とかめっちゃ言っています(笑)この間、ワンポイントリリーフで抑えた時、観客のみなさんがめちゃくちゃ拍手をしてくれて「まいど」って死ぬほど言いながら帰りました(笑)
調子どうでっか?と言われたら「ぼちぼちでんな~」など(笑)

竹内:僕は愛知出身ですが、沖縄→淡路島→宮崎と移動していて…

泉谷:島好きやん!!ほんで暑いところばっかりやん!!
野球以外だと、今の就労先がJAなんですが、6:00出勤で昼から練習。淡路島でもオリーブ園でアルバイトをしてから練習だったので、同じような毎日です。淡路島ウォリアーズで一度そういう生活をしていたので、精神的に鍛えられたのもあり、今は特にしんどいとか感じないです。

竹内:僕も楽しく、マクドナルドでアルバイトしています!

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魅力あふれる淡路島

泉谷:自然が豊かで人の温かさが身にしみました。

竹内:そうそう、もらったたまねぎがめっちゃおいしくて!!!監督の奥さんが来てくださった時にレシピを教えてもらって、たまねぎスープを作って食べたんです。ほんとおいしかった!!

泉谷:え、待って。そんなイベントあったん?知らんで!初耳や!

竹内:大量にもらったのよっ!(あたふたあたふた)

泉谷:え~いいなー!

竹内:あと、練習をしていた佐野球場がとてもよかった!室内も広くて。練習の環境にも恵まれていました。とても綺麗だし。

泉谷:そりゃ、阪神タイガースの近本選手、村上選手が来るくらいやわ~って思います。高い建物がなくて景色がいいなってのもいいところかなと思います。日も長い。遮るものがないので。

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(ここで対談スタートから約90分経過)
 
泉谷:時の流れというのは恐ろしいもんで。気づけば1時間半経っておりましてねぇ。

竹内:落語家!(爆笑)

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淡路島で野球をしてみたい人へ

竹内:淡路島にいた身として、他のリーグで活躍して、少しでも淡路島の知名度を上げたいなと僕は思っています。

泉谷:いいこと言うー!以下同文。(笑)

竹内:以下同文はなめてる!(笑)

泉谷:真面目に言うと、星空がとても綺麗なんです。見たことないような星の量で。ピッチングがあまりよくない時に、夜中シャドウをしにいったんです。その時、ふと空を見上げたら、銀河鉄道ってほんまにあったんやって思うくらい。メーテルに会えるんちゃうん!って。最高の星空があって、野球以外にも楽しめるものがある、いろんな経験ができるのでオススメです。

竹内:うん、あの星空には癒されるね。ずっと心に残り続ける景色。

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竹内優真(たけうちゆうま)
1999年10月11日生まれ。24歳。愛知県出身。投手。
名古屋経済大学高蔵高校、星城大学を経て、琉球ブルーオーシャンズより入団。球団初のホームゲームで開幕投手を務める。現在は宮崎サンシャインズにてプレー。
泉谷達也(いずたにたつや)
2000年11月6日生まれ。23歳。大阪府出身。投手。
大阪大谷大学入学時に野球を始めた。高校ではテニス部に在籍。球団設立初年度、中継ぎや抑えとして主に活躍。現在は美唄ブラックダイヤモンズにてプレー。
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