淡路島ウォリアーズOB対談#3 大神康輔×藤本颯太
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写真:(左)藤本颯太(右)大神康輔
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お久しぶりです!
藤本:僕は今シーズンは山梨市にいました。家からは富士山の頂上の本当に少しだけ見えるような場所です。去年、静岡にいたので、富士山が見える生活を送っていました。今は地元、兵庫県に戻ってきています。
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少し遅れて訪れた出会い
藤本:本当に先輩後輩、という感じです。淡路島のチームは全員が仲がよかったので。
大神:もう友達って感じです(笑)
藤本:最初はこわい人だと思ったんです(笑)でも話していくうちに、喋りやすくて、仲良くなっていきました。初めて会ったのは、4月頃。僕は入団がみんなより遅かったんです。
大神:そうです、僕は2月に入団していたんですが、4月くらいにいいピッチャーが来る、という話になりました。そしたらなんと、スニーカーでグラウンドに来たんです!(笑)
藤本:違うんです!!僕は顔合わせの面談だと聞いて私服で行ったら、練習参加だよって言われて!
大神:スニーカーでピッチング練習をしていて!第一印象は、とにかく驚きました(笑)本当に野球やってる子なん!?ってなりました!
藤本:赤堀さん(前監督)からファーストミットをお借りして、キャッチボールをして、というのが初めて会った時だと思うんですが、まだ何もわからない状態だったので、大神さんのことは認識していなかったです。でもチームの雰囲気はとてもいいなと感じました。赤堀さんにも野球を教えてもらえて入団が決まりました。ワクワクした気持ちだったのを覚えています。
大神:僕は堺シュライクスでプレーをしていて、四国ILに一度チャレンジしたんですがその年は落ちてしまって、関西独立リーグトライアウトを受験しました。結果、淡路島球団に1巡目で指名してもらえました。そういえばその時、河田(淡路島1期生:河田岳晴選手)から、サインをくださいって言われたのを覚えています(笑)
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自然体でいられる関係
大神:住んでいるところも別々の寮だったので、野球系の会話をしていた記憶があります。
藤本:実は、僕も大神さんが住んでいた第一寮に2日間だけ住んだんですが、第三寮にすぐに引っ越しました。吉野さん、河田さん、浦谷さんなどが一緒でした。
大神:僕は逆に第三寮から第一寮に引っ越しました。藤本とは2日間しか同じ寮で過ごしていません!(笑)
藤本:プライベートで覚えているのはチームメイトでバーベキューをして、そこで話したことです。
大神:あとは、長井翔太郎(現姫路イーグレッターズ)が入団してきて、歓迎会をしようということで、たこ焼きを買いに行ったんです。浦谷もいたかな。
藤本:それをなぜか駐車場で食べる、という!それが思い出です。なんか敢えてすごい思い出というよりも、毎日練習で会うし、ずっと一緒にいたなっていうのがむしろ思い出です。
大神:そう、いつもいる家族みたいな感じです。友達とかを通り超えて、自然にいる仲だなって感じていました。
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お互いの印象
大神:藤本は、何を考えてるかわからない宇宙人です(笑)でも、野球になったら、自分の世界がちゃんとあるのですごいなって思います。
藤本:大神さんは絡み方が不器用です!だって、最初は目つきが怖いんですよ!!
大神:わっはっは(笑)違うんです!僕、人見知りなんですよ。目つきもよくないって言われるので、最初に絡むのがどう絡むのかわからなくて。目で人を殺していると言われます(笑)自分からはあまり話しかけないタイプなんです。
藤本:年上やしこわいですよね!でもその分、徐々に上がってくるみたいな。あれ?いい人やん、みたいな(笑)1か月くらいかかりましたが!大神さんってプレー中に「大丈夫大丈夫」とか、すごく声を掛けてくれるんですよね。
大神:ピッチャーって一人なんでね。
藤本:とても心強かったですし、信頼していました。有難かったですよ。味方がいてくれる、って気持ちになりました。
大神:でも藤本は、声掛けても何を考えているかわからなかったです!(笑)本当に聞こえているの?って!今知りました、藤本の気持ち。聞こえていてよかったです。
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鮮烈のラストマッチ
藤本:僕も出会いが宝物です。初めての独立リーグで、みんなでシェアハウスもして、赤堀監督とも出会えたし、みんなとも出会えましたし。みんなのお陰でたくさんの思い出ができたなって。
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淡路島からそれぞれの未来へ
藤本:僕のくふうハヤテ球団での2024年シーズンは、最初はよくなかったんですが、赤堀監督がたくさん使ってくれて、おかげで後半戦の方はよくなっていったなと感じます。たくさんのことも教わりました。こんなに野球をしたことないってくらい野球をしました!1月のトレーニングから始まり、10月のみやざきフェニックス・リーグまで。とっても充実した時間でした。成長もできたと感じます。高いレベルで戦ってみて、しっかり自分の球を投げることができたら通用する世界なのではないかなと思いました。
大神:藤本はえぐかったです!まずはスピード。球の強さや変化球もよかった。守っていて不安がなく、安心してプレーできていました。
藤本:僕としてはそんなことないなと思いつつ。他にもいい選手がたくさんいたので。初年度の淡路島ではスピードも抜けていたかと思いますが、ハヤテ時代は本当にいいピッチャーばかりで。負けないように頑張りました。
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道は違っても心は繋がる

自分を信じて前へ
大神:自然で息抜きしつつ、常に野球に集中できるところがよかったです。まわりの方々も応援してくれて、いい人が多かった印象です。アルバイトと野球、という生活から、淡路島では精神面を鍛えてもらいました。また、たくさんの出会いをもらいました。そういうのを大切にしていきたいです。淡路島のみなさんへの恩返しをしたいという思いを糧に、NPBの打撃投手になる夢を絶対叶えたいと思います。これからも諦めず、根気よく練習を続けていきます。
藤本:僕は、後輩に囲まれて野球をしているうちに、楽しそうに野球をしている後輩の姿を見るのがいいなと思いました。もっともっとそういう光景を見たいなと思いました。楽しく野球をするのが一番。指導者になってそういう選手をたくさん育てたいという思いが強くなりました。
大神:ふじもん、めっちゃめっちゃ成長してるやん!びっくり!(笑)でも楽しいが一番の原動力だからね。
藤本:はい。淡路島に戻って、お世話になったみなさんにお礼という意味を込めて、島を盛り上げていきたいなというのが一番の思いです。淡路島の魅力をもっともっと知ってもらいたいたいです。
大神:そう、好きなことに向かって全力でいけたらそれが一番いいよね。
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1996年5月23日生まれ。29歳。大分県出身。内野手。
杵築高校から首都大学野球連盟・城西大学へ進学。卒業後、関西独立リーグ・堺シュライクスへ入団。淡路島球団創設1年目の2023年シーズンに1期生としてプレー。
芦屋学園高校時代は軟式野球部に所属。流通科学大学を経て、2023年淡路島球団1期生としてプレー。2024年にNPBに新規参入したくふうハヤテベンチャーズ静岡に入団。背番号は20。